2023.10.06

固定金利上昇の影響 - あなたのローン大丈夫? -

10月から4つの大手銀行で『住宅ローンの10年固定金利を引き上げる』ことが発表されました!
これからローンどうしよう…』『まさか金利が上がるとは!』という人も多いはず。

今回は、住宅購入を少しでも検討中の方へ
固定金利上昇とその影響について解説します!

変動金利にも関係がある話しなので最後まで読んでね!

なんで固定金利が上がるの?

日本では現在、住宅ローンの固定金利が9年半振りの高水準です(日本経済新聞 2022年12月30日 記事)。
なぜ固定金利が上がっているのでしょうか?
今回の金利上昇の理由を、噛み砕いて言うと
世界的な物価上昇の影響を受けて、お金の政策(金融政策)を決める日本銀行が、長期金利の変動する幅を広げたから』です

順番に、簡単に解説していきます。

そもそも金利とは?(固定金利と変動金利)

施主にとっての『金利』には、2つのポイントがあります。
以下の2つです。

  • 金利とは、お金を借りた時の『利息(銀行に支払うお金)』のこと
  • 金利には、住宅ローンに関するものとして、固定金利と変動金利の2つがある

やはり施主にとっては、余計に支払う利息が低く済む方が嬉しいので、金利は低い方が良いですよね。
また、『固定金利と変動金利どっちが良いの?』と、悩む人も多いと思います。
ちなみに、約70%の人が変動金利、30%が固定金利(内訳:20%が当初固定金利、10%が全期間固定金利)を選んでいます(引用:住宅金融支援機構 2023年4月調査)。

固定金利と変動金利についてはこんな感じです。

固定金利とは?
一定期間の金利を固定する(変えない)お金の借り方です。長期金利に影響を受けます。
固定金利には、全期間固定金利と当初固定金利の2つのタイプがあります。
フラット35のような35年間ずっと金利を固定するタイプの住宅ローンは、全期間固定金利です。
当初固定金利は、5年、10年、20年などから選ぶことができます。
変動金利とは?
短期金利(政策金利)が変わると、金利が変動するお金の借り方です。なので、日本銀行が発表する短期金利(政策金利)に影響を受けます。

金利上昇の影響

結論から言うと、今回の固定金利上昇に関しては『これから固定金利で住宅ローンを組む人』が影響を受けます。

次の3パターンに分けて解説します。

  • これから固定金利でローンを組む人への影響
  • すでに固定金利を組んでいる人への影響
  • これから変動金利で組む人、すでに変動金利でローンを組んでいる人への影響

では順番に確認してみましょう!

これから固定金利でローンを組む人への影響

今回、4つの大手銀行で、0.05~0.1%の引き上げが実施されています。
これから固定金利を組む人で、金利の引き上げが実施されている銀行を選ぶ人は、この影響を受けます。
引き上げていない銀行で借りる場合は、まだ影響は受けません。

すでに固定金利を組んでいる人への影響

全期間固定金利でローンを組んでいる人は影響を受けないので安心して下さい。
当初固定金利の場合は、その期間が終わった後に金利が上がっていれば、影響を受ける可能性があります。

これから変動金利で組む人、すでに変動金利でローンを組んでいる人への影響

今回の引き上げでは、影響はありません
今回の固定金利の引き上げは、”長期金利”の引き上げを受けたものです。
変動金利は短期金利に影響を受けます。そのため、今回は影響を受けません。
では日本銀行が短期金利(政策金利)を上げるのはどう言った時かというと、『日本の景気が良くなってきたことで、インフレやバブルになりそうな時』です。
現在、世界的には感染症や災害による物価上昇と長期金利上昇が起こっており、これに伴って”日本は景気が良くないけど”金利を上げないといけなくなったので、今回”長期金利を引き上げることを許した”わけですね。
今後、日本の景気が良くなってくれば、短期金利が上がる(=変動金利が上がる)可能性もあるわけです。

あなたのローンへの影響はどうですか?

まとめ

今回は、最近の金利上昇について、住宅ローンへの影響を解説しました!
日本銀行の金融政策と住宅ローンはめちゃくちゃ関係があるため、少しは理解をしておきたいところです!
様々なものが値上がる中、知っているのと知らないのでは次の一手が変わると思うので
これから一緒に勉強していきましょう!

 

前回は...

 
次回は...

会員様限定の「非公開不動産」を閲覧したい!カンタン無料会員登録

現在110件ご紹介可能!

売主様のご要望で一般には公開していない
「非公開不動産」を会員様だけに限定公開しています。

今すぐ無料会員登録