2024.08.12

新しい暮らしをいつから始めたい?新築と中古リノベの工期について分かりやすく説明します

1.住みたい時期を起点とする計画とは

まず、住みたい時期を明確に設定することが重要です。例えば、「4月から新居での生活を始めたい」という目標があるとします。この場合、その日程を達成するために、リノベーションや新築の工期を逆算して計画を立てる必要があります。ただし、必ずしも計画通りに進むとは限らないため、余裕を持った計画を立てておくと安心です。

2.新築の工期と進み方

新築と中古リノベでは、工期の進行プロセスが異なるため、それぞれの特徴と課題があります。ここでは、新築の工期と進み方について解説します。

2-1.新築の工期

新築の場合、計画から完成までの工期は、通常、中古リノベよりも長くなる傾向があり、土地の選定から設計、施工、引き渡しまでを含めると約6ヶ月から1年かかります。最初から最後まで全て自分で選んで住宅を建てられるのは新築の良さではありますが、土地探しや許認可手続き、基礎工事から全てを一から行う必要があるため、時間がかかります。特に、設計や施工の段階での変更が生じると、さらに工期が延びる可能性もあります。

2-2.新築の進み方

新築のプロジェクトでは、全ての工程が一から始まるため、計画段階から建設、仕上げまでの一連のプロセスが必要です。以下は、新築工事の一般的な進行ステップです。

①計画・設計段階

土地の選定

適切な土地の選定は、プロジェクトの基盤を築くための重要なステップです。土地の購入や調査には時間がかかることがあります。

設計・プランニング

建物の設計図を作成し、プランを決定します。建築士や設計士との打ち合わせを重ね、最終的なデザインを確定します。

②許認可取得

許認可手続き

建築基準法や地域の規制に従い、建築許可を取得する必要があります。このプロセスには数週間から数ヶ月かかることがあります。

③基礎工事

土地の整地・基礎工事

建物を支える基礎を作る工程です。地盤調査や土台の整備が行われ、これが安定してから次の工程に進みます。

④建物の建設

構造体の建設

建物の骨組みを作り、屋根や外壁を取り付けます。この工程は天候に影響を受けることが多く、工期が延びる可能性があります。

⑤ 内装・設備工事

内装仕上げ

壁や床、天井の仕上げを行い、内装を整えます。

設備工事

電気、ガス、水道などのインフラを整備し、住宅としての機能を持たせます。

⑥ 最終検査・引き渡し

最終検査

完成した建物の検査を行い、問題がなければ引き渡しが行われます。

3.中古リノベの工期と進み方

次に、中古リノベの工期と進み方について解説します。

3-1.中古リノベの工期

中古リノベの場合、既存の建物を改修するため、新築に比べて工期が短いことが多いです。通常のリノベーションでは、2ヶ月から4ヶ月程度の工期が一般的です。既存の基礎や構造を活かしながら内装や設備を変更するため、基礎工事などの初期段階を省略できることが主な理由です。

3-2.中古リノベの進み方

中古リノベでは、既存の建物をベースに改修を行うため、新築とは異なる工程が含まれます。以下はリノベーションの一般的な進行ステップです。

①現状調査・計画

現状調査

建物の現状を調査し、どの部分が修繕・改修が必要かを判断します。これには白蟻調査や雨漏り調査などの建物の状態診断や耐震診断が含まれることがあります。

設計・プランニング

リノベーションの内容を決定し、設計図を作成します。改修範囲によっては、構造の変更やインフラの更新が含まれます。

②許認可手続き

許認可取得

大規模な改修や構造変更が含まれる場合、必要な許可を取得します。このプロセスは新築に比べて短いことが多いです。

③解体工事

解体・撤去

必要に応じて、内装や一部の構造を解体・撤去します。これにより、改修部分の準備が整います。

④改修工事

構造補強・改修

建物の強度を確保するための補強や、間取りの変更を行います。

内装工事

壁や床の仕上げ、設備の設置などを行います。

⑤最終検査・引き渡し

最終検査

完成したリノベーション部分の検査を行い、問題がなければ引き渡しが行われます。

4.中古リノベの工期例

中古リノベは新築に比べて工期が短く、計画変更への対応が柔軟です。例えば、物件選定や設計段階での変更も、新築に比べて短期間で対応可能です。また、既存の建物を活用するため、許認可手続きも新築より簡略化されることが多く、スムーズに進めやすい点もメリットです。では、どのように逆算して計画を立てていけば良いのでしょうか。「4月から新居に住みたい」場合を例にあげて、具体的に見ていきましょう。

◆リノベーション完了:3月末
リノベーション工事が完了する時期を3月末と設定します。これにより、最終確認や引っ越しの準備期間が確保できます。

◆工事開始:1月初旬
工期が3ヶ月と仮定すると、1月初旬に工事を開始する必要があります。

◆設計・計画:前年10月
設計やリノベーションプランの作成、業者選定などを前年の10月から開始し、2〜3ヶ月間かけて準備を整えます。

◆物件選定:前年8月
物件の選定や購入手続きを前年の8月頃から始めることで、余裕を持って計画を進められます。

まとめ

住みたい時期から逆算して計画を立てることは、スムーズな移住を実現するために不可欠です。特に中古リノベは、新築に比べて工期が短く、計画を柔軟に進めやすいため、希望する時期に住み始めることが可能です。ただし、これを達成するためには、早めの準備と計画的なスケジュール管理が重要です。リノベ不動産熊本中央店では物件探しからリノベーション、アフターフォローまでトータルでサポートする体制が整っています。興味ある方は資料請求をしていただくと、見学会や販売会などもご案内させていただきますので、お気軽にお問合せください。

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